☆ヘリサート加工☆

ディスクブレーキについての話を少々

現在のMTBにはディスクブレーキが当たり前かのように装着されている。
ほんの10年ほど前までは高価だったoilディスクのキャリパー、レバーも手頃に供給できるようになったことが要因だろうね。

とにかくここ最近はほんとによくさわるようになりました。

ディスクブレーキにはその昔(とは言っても数年前)インターナショナル規格というのが一般的でした。

↑こんなの(ライトウェイプロダクツさんよりちょこっと画像を拝借)

これが兎に角調整がシビアでローターとの干渉を避けるために、非常に薄いワッシャーを噛ませたりしながらやったものでした。

でもマニトウのフォークのみ当時からポストマウント形式を採用しており、05年ごろかな!?マルゾッキのフォークにも07年にはロックショックスとこのポストマウントに変更されていき、流れはポストマウントへと移り変わっていきました。
ちなみにこんなのね↓

これがなんとも調整がしやすく、クリアランスの狭い自転車のディスクブレーキパッドの間隔でも目で見て当たりをだせるんですよ。

しかし欠点もあり、フォークに直接タップを切ってキャリパーのネジを締めこむわけだからひょんな拍子にねじ山がなめったりなんかした日には滅入っちゃいます。。フォークの交換を余儀なくされちゃうもんだから桁違いの費用を要することになるからね。


話が反れましたが、そこで今回の本題“ヘリサート加工”
モーターサイクル業界では珍しい加工ではないようですが、僕はこの業界でしか仕事をしたことがなく、なじみのない作業でした。

正式名称は“ヘリカル・コイル・インサート”というそうですが、そんなことは置いといて、なめってしまった母材に元のネジ穴より少し大きめの下穴をあけ、それにタップを切って、そこにナットの機能を果たすコイルを埋め込む作業です。

今回の悩める患者はGT ZASKAR 29er Elite かなり重症

一連の作業図





これにて完成!!

使った工具はこれだけ

ヘリサートで復旧したネジは、本来のネジ穴よりも丈夫だそうです。
ボルトもしっかり締め付けできました。やれやれ。。

明日試しに走りにいってみる事にします。

ちなみにこの“GT ZASKAR 29er Elite”は29erMTBを体感してもらうべく試乗車にいたしますので、興味おありの方はお気軽にご来店ください☆



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